採用情報アルミを知る
アルミニウムには、
さまざまな特性があります。
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軽い
アルミニウムの比重は約2.7と軽く、鉄や銅の約3分の1になります。さまざまな分野で軽量化による性能向上と運送コストの削減が図られており、自動車、鉄道車両、航空機、船舶などの輸送分野で多くのアルミニウムが使われています。
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強い
軽くて強度のあるアルミニウムは、航空機や大型建築物などの構造材料に多く使用されています。他の金属と融合させて合金にしたり、熱処理をしたり、表面処理などの加工をすると強度を高めることが可能です。
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熱をよく伝える
鉄の約3倍の熱伝導率を持つアルミニウム。熱をよく伝えるだけでなく、急速に冷える性質を持っています。この特性を活かし、冷暖房装置やエンジン部品、熱交換器、飲料缶などに使用されています。
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電気をよく通す
電気伝導率は銅の約60%ですが、比重は約3分の1と同じ重さの銅に比べて2倍の電気を通すことが可能です。高圧送電線の約99%で採用されているほか、エレクトロニクス分野での需要が拡大しています。
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磁気を帯びない
アルミニウムは非磁性体で、磁場に影響されません。その特性から、パラボラアンテナや計測機器、電子医療機器、メカトロニクス機器、リニアモーターカーなど、さまざまな用途の製品に使われています。
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再生しやすい
他の金属に比べて使用後の再生がしやすく、品質も新品とほとんど変わりません。また、再生時に必要なエネルギーも、地金製造時に比べてわずか3%程度で済みます。省資源・省エネルギーに貢献し、経済的な材料です。
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加工性がよい
加工しやすいアルミニウムは紙のように薄い箔や複雑な形状の押出形材も容易に製造できるほか、二次加工もしやすいため、幅広い用途で使用されています。また、鉄に比べて切削抵抗が小さいため、早い速度での切削加工も可能です。
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耐食性がよい
空気中において緻密で安定した酸化皮膜を生成し、腐食を自然に防止します。耐食性と強度を上げたアルミニウム合金は、建築・自動車・船舶・海洋開発などの分野で採用されています。
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熱や光を反射する
よく磨いたアルミニウムの表面は、赤外線や紫外線、電磁波をよく反射します。純度の高いアルミニウムほど反射性に優れており、この特性を生かして暖房器の反射板、照明器具、宇宙服などに使われています。
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毒性がない
アルミニウムは、無臭・無害で衛生的です。重金属のように人体を害したり、土壌をいためたりしません。その特性から食品や医薬品の包装、飲料缶、医療機器などに広く使用されています。
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低温に強い
液体窒素(-196℃)や液体酸素(-183℃)の極低温下でも耐えられる低温に強い素材です。また、温度が低下すると強度が増すため、低温プランやLNG (-162℃)のタンク材として使われているほか、宇宙開発やバイオテクノロジーなどの最先端分野でも活躍しています。
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美しい
素地のままでも美しい金属ですが、アルマイト処理などの表面処理を施すことで、より美しくなります。多彩な色をつけることもできるため、建築外装や包装材などデザイン性が求められる分野に最適な材料です。
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鋳造しやすい
他の金属に比べて融点が低く、湯流れ(溶けた時の流れやすさ)がよいため、薄肉や複雑な形状の鋳物を作ることができます。アルミ鋳造品には、シリンダーブロックやホイールといった自動車部品や各種エンジン部品、バイクパーツなどに使用されています。
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真空特性がよい
アルミニウムを真空装置の材料に使ったとき、ガス放出率が非常に小さく真空到達性能が他の材料に比べて優れています。そこで、各種の高真空ポンプや配管・高真空半導体装置・理化学実験装置などに活用されています。
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接合しやすい
溶接、ろう付け、はんだ付け、接着など、さまざまな接合技術で容易に接合ができます。異なる材料との接合により、新しい機能を持った部品や製品を創り出すことに貢献しています。